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ニュースレタ ー 第5号2004年11月30日発行
10 月のニュースレターが発行できませんでしたことをお詫び申し上げます。 10 月の後半から 11 月の中盤にかけて、野呂牧師が再び入院生活を送っていたため、その間教会の活動を休んでおりました。あっという間の年の瀬で、再び忙しい季節の到来ですが、相変わらず各自がマイペースで信仰を深めて参りましょう。
礼拝 11:00 am~ その他すべての講座 2:00 ~ 3:30 pm <10月、 11 月の活動報告> l 礼拝 (10/2)説教:林昌子「異教とキリスト教」。ガラテア書3.1−9.
l キリスト教と文学( 10/19、11/16・30) アルベール・カミュ『ペスト』終了。ペストを代表として語られる、私たちの現実に巣食う不条理に対し、カミュはどのように立ち向かうべきだと考えていたのでしょうか。カミュ(が自分の立場を代弁させた、医師リゥー)のキリスト教信仰と、パヌルー神父のそれとの違いは何だったのか。また、パヌルーは、現実の悲惨を目の当たりにして、自らの信仰と「異端」的信仰とのはざ間で、どのような最期を迎えたか…。とても読み応えのある小説でした。
l 聖書研究会 ( 10 / 12 ) 「ロマ書」7.13−8.11。 7 章の後半部分は、やや難解な箇所といえるでしょう。それは、私たちがすでに近代人のパラダイムに則って生きているからであり、少なくともパウロには、近代的な「自由意志」あるいは「贖罪」の考え方は存在しないのです。「法」という言葉を、「力」と置き換えて読むと、少し分かりやすくなります。 8 章 3 節、ぜひ福音書と読み比べてみてください。新鮮な驚きが得られると思います。 図 ハルドール・ラクスネス『極北の秘教』
l ウェスレーを読む 10 月、 11 月ともに休講。
l 現代神学の扉 (10/18、11/15) 10 月: 9 月に引き続き、パウロ・ペテロ・ヤコブに関する、原始キリスト教の風景について学びました。死海写本の中の『ハバクク書注解』の中にある「義人は信仰によって生きる」という言葉の解釈をめぐっての、クムラン教団の面々とパウロとの違いは何だったのでしょうか。 図 同、聖書研究会参照。 11 月: 宗教思想は、時代の流れとどのように関連するのか。ウェスレーの場合を例に、エルンスト・トレルチの説を紹介しながら検討しました。 ※ 図 とは、講義中に示された参考図書を指します。 <お知らせ&トピックス> l 18 日(土)はクリスマス礼拝です。開始時間は通常通りですが、礼拝後、簡単な食事会の場を持とうと思います。会費は未定ですが、お誘い合わせの上ご参加下さい。ご参加の際にはご一報くだされば有難いです。 l 「キリスト教と文学」は、冬期( 12 月から 3 月)休講です。 4 月より、J・D・サリンジャー『九つの物語』で再開を予定しております。 l 最近、野呂牧師が凝ったアイスランドの作家ラクスネスですが、 1955 年ノーベル文学賞を受賞しています。お恥ずかしいことに、私(林)は知りませんでした(が、野呂牧師もまた、知らなかったのでした)。
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