ニュースレター 3月 第20号2006年2月2 8 日発行
「現代神学の扉」の話の中で、野呂牧師が「ジョン・ウェスレーの考え方と自分の考え方が、この点では違う」と指摘された事柄が一つあります。それは重要な神学問題でした。ジョン・ウェスレーは最後まで人間の自由意志を強調して、救われるか救われないかを、人間の責任に基づいたものとしました。それに対して野呂牧師は以前から、すべての人間や動物が最後にはことごとく救われるという普遍救済説を採用してきていて、それは今も変わらない、と発言しました。
3 月の活動予定 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | | | | 1 (灰の水曜日) | 2 | 3 | 4(四旬節?) 礼拝 | 5 | 6 | 7 | 8 聖研 | 9 | 10 | 11(四旬節?) ウェスレー研 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 (四旬節?) | 19 | 20 現神の扉 | 21 | 22 聖研 | 23 | 24 | 25 (四旬節?) | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 1 | 礼拝 11:00am~
その他すべての講座 2:00~3:30pm <2月の活動報告>
・礼拝 (2/4)
説教:野呂芳男「護符は有用か」。詩編109.6-31。
・聖書研究会 休講。
・ウェスレーを読む 休講。
・現代神学の扉
「高尾山の信仰」をテーマにて、その宗教性を考察し、キリスト教との対話を試みました。高尾山の薬王院有喜寺は真言宗の密教寺として関東三大本山のひとつですが、山岳宗教の拠点でもあります。古くは薬師如来が祭られ、その後、飯綱大権現を本尊として祭り、その周辺には剣を持った不動明王、歓喜天、くちばしと羽を持つカラス天狗、稲荷神の眷(けん)属である白狐にまたがる荼枳(だき)尼(に)天や白蛇を従える宇賀神が祭られています。これら各々の要素が、仏教、日本古来の宗教(山岳信仰など)、インド・スリランカ系の宗教(観音信仰、地蔵信仰、チャクラ思想など)、ゾロアスター教、キリスト教グノーシス(古代ギリシアなど)などにおける宗教性が入り混じったものであることを確認しながら、キリスト教の世界観とどのように関わるかを検討しました。
<お知らせ&トピックス>
・3月より、「ジョン・ウェスレーを読む」が「ウェスレー研究会」へと名称が変更となります。これまで使用してきた『ウェスレー』(清水書院)は、一応終了いたします。3月からこの講座では、今後のウェスレー研究に役立つような、当時の文化的状況、とくに18世紀初頭のイギリスの、ルネサンスから受け継いだヒューマニズム、またウェスレー自身がルネサンス的ヒューマニズムを通して知っていたカバラ(ユダヤ教カバラ、キリスト教カバラ)などとの関係を追究したいと思います。カバラはグノーシスの延長だと考えていますが、ウェスレー当時の知識人はこれを利用する者が多かった事情を踏まえ、ウェスレーとこれらの関係を模索しながら今後のウェスレー研究の図面作りをしてみたいと思っています。どなたもぜひご参加下さい。開催日程は従来どおりです。
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