ユーカリスティア・ニュースレター2006年4月

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ニュースレター    4月            第21号2006年3月28 日発行

 英国の、ジョン・ウェスレーゆかりのさまざまな場所や教会を、ウェブ上で訪ねてみると分かるのですが、ウェスレーの記したPrimitive Physic (『民間療法』)が今もって多くの人々に読まれています。ウェスレーの生誕地であるエプワースの司祭館では、現在、その本に登場する植物、薬草、ハーブなどを実際に栽培することを目指して「薬草園」が造園されている最中とのことです。その様子はこちらで見ることが出来ます。

http://www.epwortholdrectory.org.uk/physic%20garden.htm

月の活動予定

 

 

 

 

 

 

礼拝

 

ウェスレー研

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聖研

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(復活祭)

17 現神の扉

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聖研

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礼拝 11:00 am~

その他すべての講座 2:00 ~ 3:30 pm

<3月の活動報告>

● 礼拝(3/4)説教:林昌子「空と海と(2)―神の業はいずこも働く」。ローマ人への手紙3.21‐31。

● 聖書研究会(3/8、22) 4章1節‐54節。4章は「サマリアの女」と「役人の息子を癒す」話が中心ですが、これらに共通するのは、グノーシス的な魔術思想とキリスト教思想の融合が見られる点です。マタイ福音書に見られるような山上の説教をするイエスではなく、言行録に登場する魔術師シモンのように、超自然的能力をもつイエスが描かれています。そのイエスはこの世に存在した、歴史的存在というよりも、むしろ仮現説に近い立場で描かれていること、それは天上のキリストを人々に伝道するというパウロ路線の継承であることを確認しました。

● ウェスレー研究会(3/11) 18世紀初頭当時の文化的状況を確認するにあたり、以下の点注目することから始まりました。?とくにイギリスにおける、イタリア・ルネサンスから受け継いだヒューマニズム、?ウェスレー自身もそれを通して知っていたカバラ思想、?キリスト教以前から今日に至るまで、脈々と伝えられる錬金術の思想、?オリゲネス以降キリスト教に組み込まれた新プラトン主義。今後のウェスレー研究にとって、一つの大きな指標となる講座が開講しました。

● 現代神学の扉(3/20) 野呂牧師著『キリスト教と民衆仏教―十字架と蓮華』に対する書評(日比野英次氏による、1991年)が書棚から「発掘」され、それが野呂牧師ご自身の当時の思想を思い起こすきっかけとなったことで、最近また、その書評に対する思いを野呂牧師が文章(「日比野英次君の書評に触発されて」)に著されました。キリスト教と他宗教の対話について追究される場合、どのような立場が提唱されているのか、それらいくつかの方法を確認し、また、日比野氏がその立場を継承すると主張する、トマス・アルタイザーによる「神の死の神学」がどのようなものであるかを学びました。

<お知らせ&トピックス>

● 「聖書研究会」の日程が変更となります。第2、4火曜日となります。

● 4月1日の礼拝後、16日の復活祭に先立って、食事の会を持ちたいと思います。年に2回の機会ですので、お見逃しなく。

●予告どおり、「ウェスレー研究会」が新たに始まりました。言葉では言い尽くせないくらいの衝撃的なデビューでした。この講座を、ほんの少人数で聞くのは本当にもったいないと思います。ウェスレー研究者のみならず、広く人文研究に携わる方々にとっても、本当に貴重な講義だと思いました。



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