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ニュースレタ ー 第1 2 号2005年 6 月 30 日発行
昨日、「聖書研究会」でロマ書を終え、「ヨハネによる福音書」に入りました。ローマ訪問後のパウロのあり方――ローマで殉教したのか、それともロマ書15章で示唆されているように、イスパニアへと旅立ったのか……。使徒言行録よりもロマ書から、歴史の真実を読み取ろうという野呂牧師の立場では、パウロはスペインで天寿を全うしたと予想されると言います。カトリック教会の勢力が強いスペインでは、なかなか困難な話だと思いますが、パウロゆかりの教会などの遺跡が発掘されたりしたら……と思いを馳せたりするだけで、楽しくなります。 7 月の活動予定
礼拝 11:00 am~ その他すべての講座 2:00 ~ 3:30 pm <6月の活動報告> l 礼拝 (6 / 4)説教:野呂芳男「カイザルのものはカイザルへ、神のものは神へ」。マタイ福音書22.15−22。
l 聖書研究会( 6 / 14、29)。 ロマ書14.1−16.27:「信仰は、生活の中に受肉する。つまり、各人の生き方が、各人の習慣の中に染み通っていかなければならない」と、14章6節―10節(あるいは23節まで)は解釈できます。これは、ジョン・ウェスレーの「キリスト者の完全」を理解する際に、関連の深い解釈となります。また、この部分は、パウロの他宗教への寛容もにじみ出ている点が指摘されました。 図 空海『十住心論』。そして「挨拶」が中心の16章は、意外に重要な情報が盛られていることを確認し、「ヨハネによる福音書」について、概説が行われました。
l ウェスレーを読む (6 / 11) 説教により、聴衆人が卒倒したらそれは……ジョナサン・エドワーズを中心とする、米国のリヴァイヴァル運動では、「聖霊のなせる業」。ウェスレーの場合、それは「悪霊の仕業」でした。つまり、理性により急所を突かれた悪霊が暴れ出した様、とでも言えばよいのでしょうか。ここにはウェスレーへの理性主義の影響のみならず、ヨハネ文書的な二元論の思想が見えます。また、信仰・聖化・義認の関係を検討しました。
l 現代神学の扉 (6 / 6) 「仏教とキリスト教が、異質な宗教だと主張しすぎるのは、それらの歴史を振り返ってみると、誤った見方である。」釈迦の説いた「識」から、釈迦没後約900年、無着と世親らによって始められた「唯識」へという流れの中で、紀元350年頃の重要性が指摘されました。キリスト教アリウス派が異端として追放され、シルクロードを経てインド方面へ。またこの頃、西方浄土思想が生まれ、三尊形式が登場しました。キリスト教でも、三位一体論が形成されていきました。
※ 図 とは、講義中などに示された参考図書を指します。 <お知らせ&トピックス> l 「聖書研究会」の日程が、変更になりました。第2,4 火曜日 →第2,4 水曜日 となりました。ご注意下さい。 l 7月18日は祭日ですが、通常通り「現代神学の扉」を開講する予定です。
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